薔薇の涙

薔薇には棘がある
我が身を守るためだろうか

或る時
薔薇の涙を見た

華やかな色合いに目を奪われ
馨しい香りに酔いしれて

そのひと雫に足を止める者はいない
もしかしたら
薔薇自身も気づいていないのかもしれない

強い日差しが照りつける昼下がり
まさか、汗ではあるまい

帰ってから撮った写真を見て
もったいないことをしたと感じた

もっとゆっくりそばにいて
あなたの涙の訳を感じられたらと

それは
今からでも許されることだろうか