昨年の薔薇に逢いに行った
涙を見せてくれた
日が暮れるまでそこにいた
やはり、涙の訳は分からない
迷惑かもしれない
わたしがそこにいたかっただけなのかもしれない
でも、待っていてくれたような気もする
昨年の薔薇に逢いに行った
涙を見せてくれた
日が暮れるまでそこにいた
やはり、涙の訳は分からない
迷惑かもしれない
わたしがそこにいたかっただけなのかもしれない
でも、待っていてくれたような気もする
薔薇には棘がある
我が身を守るためだろうか
或る時
薔薇の涙を見た
華やかな色合いに目を奪われ
馨しい香りに酔いしれて
そのひと雫に足を止める者はいない
もしかしたら
薔薇自身も気づいていないのかもしれない
強い日差しが照りつける昼下がり
まさか、汗ではあるまい
帰ってから撮った写真を見て
もったいないことをしたと感じた
もっとゆっくりそばにいて
あなたの涙の訳を感じられたらと
それは
今からでも許されることだろうか
とても穏やかな海でした。
あの日の荒れた海がうそのよう。
でも、足元の大地は
足がすくむほど
波と闘っているようにも見えました。
この穏やかな海でさえも
わたしの命などひとたまりもありません。
何事もない日など
この人生にはないのでしょう。
出逢いがあり、別れがある。
笑いがあり、涙がある。
この小さな、不確実な命を
両手のひらでそっとすくい上げ
小さな海に溺れないように
わたしは守りたいのです。
今年のスタートは
スーパームーンでした
同じ時をどのように過ごしているか
どのように過ごしたいか
離れたところに居ても
同じ思いを持って見上げている人がいることを
わたしたちは願います
一瞬たりとも止まらない時の流れの中にあって
未来はどんどん過去へと流れてゆきます
一瞬一瞬の蓄積が人生だとしたら
その一瞬をていねいに過ごしたいと思うのです
自分の人生は
自分で大切に扱わないと
と思うのです
鏡のように
静まり返った水面には
こころの内を問われます
風に身を任せ
ひかりの声と対話した水面には
孤独が癒されます
赤く輝く月を見上げ
太陽と月に守られている地球を感じました
自然はこうして
私たちが忘れていることを
時々思い出させてくれます
私たちはいつも何かに守られている
そのことを忘れて
つい
ひとりぼっちを感じてしまいます
いつもの
クールではない
暖かい月は
そんなことを教えてくれました
では
私たちが守るものは何だろう
そんなことも考えさせてくれた夜でした
ここから見たら一枚の絵
でも
同時に存在している雲は
何層にも
立体的に存在し
深く、深く
宇宙へと続く
明るいがゆえに見えない星も
遠すぎて同じ時期に出逢えない星も
一生出逢うことのない星も
この雲の先には
想像を絶する世界が深く広がっているのだろう
ひとの心も同じかもしれない
深く、深く
未知の世界の気配がする
美味しそうな花が見つかりましたか
生きるために
ともに存在するために
あなたにとっての花は
生きていくために必要なものなのですね
この素敵な時間を楽しめたらいいなあ
と、あなたの凛々しい姿から
そんな感じがわいてきました
永観堂でいただいた言葉
救われました
輝く一瞬がある
重く感じる一瞬がある
どんな一瞬も
同じ時の流れのひとコマ
この木は
どれだけ多くの一瞬を見てきたのだろう
ともに、ここに居ることに幸せを感じたのだろうか
ともに、怒りに振るえたのだろうか
ともに、涙を流したのだろうか
すべてを許し
切なさに耐えたのだろうか
それでもこの季節には
輝く一瞬を忘れない
そして
それを何百年も続けている
決して、どの瞬間も
ひとつとして同じではなかっただろう
一瞬の輝きの下で
時を重ねることへの尊厳を感じる